最近、歯並びの悪い子どもが増えているといわれています。歯並びが悪くなる原因の一つは、あごの発達が未熟だからです。あごが小さいと歯の生える場所が狭くなり、全ての永久歯がきちんと並ぶことができません。
そのため、虫歯にもなりやすくなります。また、「歯をくいしばってがんばる」といいますが、食いしばるための歯がしっかりしていなければ、がんばりもきかなくなります。我慢強さに欠ける子どもが多くなっている原因に、こうした影響もあるようです。
■母乳の飲み方■
・上あごと舌の間に乳頭を引きこみ、舌をたくみに使いながら上あごと下あごを上下運動さあせて乳輪部のつけ根を圧迫
・乳感洞にたまった母乳をしぼり出し、それを吸って飲む
■ミルクの飲み方■
・先端に穴があいているので、あごや舌をあまり使うことなくくちびるを動かして吸うだけでミルクを飲むことができる
このように、赤ちゃんが母乳を飲むためには技術と労力がいります。それで生まれたばかりの赤ちゃんはなかなか上手に飲むことができなかったり、途中で疲れて寝てしまったりするのです。
でも、月齢を重ねるごとに赤ちゃんは上手に飲めるようになりますし、自然にあごの運動を重ねることになり、それがあごの発達を促すのです。
赤ちゃんは、生まれてから1年の間にめざましく脳が発達します。母乳に含まれる乳糖やタウリンは、その発達をサポートします。さらに、母乳を飲むときのあごの上下運動も脳の発達に影響を与えます。
あごを動かす刺激は脳に伝わり、脳の発達を活発化するのです。このことは、成長してからの食事にも共通していて、よくかんで食べることは脳の活性化につながります。
母乳育児でしっかりした歯とあごを形成すれば、成長してからもよくかんで食べる習慣をつけやすくなります。